リフォームのメリットとデメリット、基礎知識と業者選びのポイント 【住宅の老朽化対策】
8月も終盤に差し掛かりましたがとても残暑厳しく、ここまで暑い夏はあまり記憶にもないほどの熱気を日々感じております。
日中昼間の外出は極力さけご自宅等、屋内で過ごす時間も多くなってきますと自然に室内の壁、床や設備などが気になってくる方も少なくないかと思います。
特に暑い時期などは冷房効率がきになったりします。(エアコン効かないなぁ等)
住宅は長く住んでいると、建物の構造や設備が劣化していきます。そのまま放置しておくと、住み心地や安全性が低下したり、修繕費用が高額になったりする可能性があります。そこで、住宅の老朽化対策として、リフォームを行うといった選択肢があると思います。
今回はリフォームにふれた内容をご紹介させて頂きたいと存じます。
リフォームとは、住宅の一部や全部を改修することで、住宅の機能や価値を向上させることです。リフォームには、以下のようなメリットがあります。
- 快適性:断熱性や防音性を向上させたり、間取りやデザインを変更したりすることで、住環境を改善することができます。
- 安全性:老朽化した配管や電気設備を交換したり、耐震補強を施したりすることで、火災や水漏れ、地震などのリスクを減らすことができます。
- 節約・省エネ:高効率な給湯器やエアコンを設置したり、太陽光発電や蓄電池を導入したりすることで、光熱費やランニングコストを削減することができます。
- 価値向上:キッチンやバスルームなどの水回りをリニューアルしたり、外壁や屋根を塗装したりすることで、住宅の見た目や品質を向上させることができます。
リフォームは住宅の老朽化対策として有効ですが、その反面、失敗すると大きな損失になる可能性もあります。例えば、
- 計画・予算:不十分だと、工期や費用が膨らんだり、仕上がりに満足できなかったりする可能性があります。
- 業者選び・契約:注意しないと、トラブルやクレームに巻き込まれたり、悪質な工事をされたりする可能性があります。
- 法令・近隣:リフォーム内容によっては、建築基準法や都市計画法などの法令に違反したり、近隣住民から苦情を受けたりする可能性があります。
リフォームは成功させるためには、基礎知識と注意点を把握することが必要です。この記事では、リフォームの種類と特徴、点検と診断の方法、計画と予算の立て方、業者選びとをご紹介していきたいと思います。
- リフォームの種類と特徴
リフォームには、大きく分けて以下の3つの種類があります。
- メンテナンス:住宅の機能や性能を維持するために行う小規模な修繕や清掃です。例えば、水道の蛇口や電球の交換、窓や床の掃除などが該当します。メンテナンスは、自分で行うこともできますが、専門的な知識や技術が必要な場合は、業者に依頼することもできます。メンテナンスは、定期的に行うことで、住宅の劣化を防ぎ、快適に住み続けることができます。
- リノベーション:住宅の構造や間取りを変更することで、住宅の機能やデザインを大幅に変えることです。例えば、壁や柱を取り払って空間を広げたり、和室を洋室に変えたり、ロフトや吹き抜けを作ったりすることが該当します。リノベーションは、自分の好みやライフスタイルに合わせて、オリジナルな住宅を作ることができますが、工事費用や工期が高くかかる場合が多く、法令や近隣とのトラブルに注意する必要があります。
- リモデリング:住宅の一部分を改修することで、住宅の機能や価値を向上させることです。例えば、キッチンやバスルームなどの水回りを新しくしたり、外壁や屋根を塗装したり、断熱材やエコ設備を取り付けたりすることが該当します。リモデリングは、快適性や安全性だけでなく、節約や省エネにも貢献することができますが、予算や効果に見合った工事内容を選ぶ必要があります。
このように、リフォームには様々な種類と特徴があります。自分の目的やニーズに合わせて、最適なリフォームを選ぶことが重要です。
- 点検と診断の方法
リフォームを行う前には、住宅の現状を把握するために、点検と診断を行うことが必要です。点検と診断には、以下のような方法があります。
- 自己点検:自分で住宅の各部分を目視や触覚で確認することです。例えば、壁や床にひび割れやシミがないか、ドアや窓が開閉しやすいか、水道や電気が正常に動作するかなどをチェックします。自己点検は、日常的に行うことで、住宅の劣化の兆候を早期に発見することができます。
- 専門家点検:建築士やホームインスペクターなどの専門家に依頼して、住宅の各部分を詳細に調査することです。例えば、屋根や外壁の状況や耐震性能などを測定したり、設備や配管の老朽度や劣化度などを判定したりします。専門家点検は、定期的に行うことで、住宅の状態を正確に把握することができます。
- 診断書:専門家点検の結果をもとに、住宅の状態やリフォームの必要性や優先度などを記載した書類です。例えば、建物状況調査報告書や耐震診断書などが該当します。診断書は、リフォーム計画や予算の立て方や業者選びの参考にすることができます。
点検と診断はリフォームの前提となる重要な工程です。自分でできる範囲で自己点検を行い、必要に応じて専門家点検を依頼し、診断書を入手することがおすすめです。
- リフォーム計画と予算の立て方
リフォームを行うには、目的や内容や期間や費用などを明確にする計画を立てることが必要です。リフォーム計画を立てる際には、以下のようなポイントに注意することが必要です。
- 目的:リフォームを行う理由や目標を明確にすることです。例えば、住みやすさや快適さを向上させたい、節約や省エネをしたい、デザインや間取りを変えたい、資産価値を高めたいなどが該当します。目的に応じて、リフォームの種類や内容や優先順位を決めることができます。
- 内容:リフォームを行う箇所や工事内容を具体的にすることです。例えば、キッチンの交換やバスルームのリニューアル、壁紙の張り替えや床材の貼り替え、屋根や外壁の塗装や補修などが該当します。内容に応じて、リフォームの工期や費用や効果を見積もることができます。
- 期間:リフォームを行う時期や工事期間を決めることです。例えば、季節や天候や住宅ローンの残高などによって、リフォームの時期を選ぶことができます。また、工事期間は、工事内容や業者のスケジュールなどによって異なりますが、一般的には数日から数ヶ月程度です。期間に応じて、リフォーム中の生活環境や安全対策を考えることができます。
- 費用:リフォームにかかる工事費用や諸経費を算出することです。例えば、工事費用は、工事内容や業者の見積もりなどによって異なりますが、一般的には数十万円から数千万円程度です。また、諸経費は、設計料や申請料や検査料などが該当します。費用に応じて、リフォームの資金計画や補助金や助成金の利用方法を検討することができます。
このように、リフォーム計画を立てる際には、目的や内容や期間や費用などを明確にすることが重要です。自分でできる範囲で計画を立てた後、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることがおすすめです。
- リフォーム業者の選び方
リフォームを行うには、信頼できる業者を選ぶことが必要です。リフォーム業者を選ぶ際には、以下のようなポイントに注意することが必要です。
- 実績:リフォーム業者の過去の施工事例や顧客満足度などを確認することです。例えば、ホームページやパンフレットなどで施工事例やお客様の声などを見ることができます。また、知人や友人などの紹介や口コミなども参考にすることができます。実績に応じて、リフォーム業者の技術力や信用力やサービス力を判断することができます。
- 資格:リフォーム業者の保有する資格や認定などを確認することです。例えば、建築士やホームインスペクターなどの専門家資格や、住宅性能評価書や住宅瑕疵保険などの制度認定などが該当します。また、国土交通省や各都道府県などの公的機関が認定する優良リフォーム事業者なども参考にすることができます。資格に応じて、リフォーム業者の知識や経験や安心度を判断することができます。
- 見積もり:リフォーム業者から提示される見積もり書や契約書などを確認することです。例えば、見積もり書や契約書には、工事内容や工事費用や工期や保証期間などが明記されていることが必要です。また、見積もり書や契約書は、複数の業者から取り寄せて比較検討することが必要です。見積もりに応じて、リフォーム業者の価格設定や契約内容や細かい条件を判断することができます。
リフォーム業者を選ぶ際には、実績や資格や見積もりなどを確認することが重要です。自分でできる範囲で情報収集を行った後、必要に応じて専門家の相談を受けることがおすすめです。
今回はリフォームに関する基本的な知識やポイントを紹介しました。リフォームは、自分の住まいをより良くするための有効な手段ですが、計画や業者選びには注意が必要です。リフォームを成功させるためには、自分の目的や予算や期間などを明確にし、信頼できる業者と契約することが必要です。
弊社としましても管理物件等にてリフォーム提案等させて頂いております。ご自身の物件で気になる点が少しでもございましたらご気軽にお声がけ下さいませ。
前の記事へ
« 雹と風災に備える!適切な保険対応の手引きに